オオヤマネコ
材料:墨、画仙紙
制作年:2023年
サイズ:380mmx455mm
EDITION:元
さらに東へ三百里、青丘の山といい、山の南には玉が多く、北に青雘が多い。獣がいる、その状は狐に如くで九の尾、その声は嬰児のよう、よく人を食べる。(これを)食ったものは邪気におそわれる。鳥がいる、その状は鳩の如く、その声は人が呼ぶわすようで、名は灌灌。これを偑びると惑わない。英水ながれ南流し、即翼の沢に注ぐ。水中には赤蠕が多く、その状は魚の如くで人の面、その声は鴛鴦のよう、これわを食うと疥にならぬ。
本作中のオオヤマネコは、振り返って見渡す姿勢を描かれ、警戒心と鋭敏さを表現しています。尾は濃墨で描かれ、生箋の特性により、水墨が紙面で自然にぼかされ、流暢な線で躍動感を表現し、観者が霊性と野性を感じるようになっています。とても神秘的で豊かな水墨画作品です。
この作品は、2023年の「日美展」で特別優秀賞を受賞し、国立新美術館で展示されました。
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