敦煌112窟 反弾琵琶伎楽天
材料:岩絵具、画仙紙
制作年:2013年
サイズ:680mmx440mm
この作品の原図は、敦煌莫高窟112窟の「伎楽図」から取られ、その窟の「西方浄土変」(中唐時代の作品)の一部です。描かれているのは、伎楽天が仙楽に伴って舞い、一瞬の間に「反弾琵琶」の絶技を披露する様子です。
壁画の人物は豊満であり、線描きはリアルで明快で、滑らかに動き、一気に完成しました。天衣は風に舞い、吳帯当風の風情を漂わせ、唐の時代において、仏教作品の多彩の特徴に沿って、主に石緑、赭黄、鉛白を使用し、全体的に優雅で魅力的に見えるようにしています。「反弾琵琶」は、生活を反映する観点からも、絵画技法の観点からも、注目に値する成果を上げており、敦煌壁画の代表的な傑作です。
2013年、中国の南京にある千年の古刹「長蘆崇福禅寺」内で、画家は仏音が漂う雰囲気の中で、この絵の再創作を完成させました。
白于郊模写した「敦煌莫高窟第112窟・反弾琵琶伎楽天」は、主に天然岩絵具を使いました。伝統的な絵画技法を用いて、線描き、着色、そしてぼかし染め方が、画面を豪華でありながら俗っぽくない色彩に仕上げて、上品な雰囲気が溢れています。
画中の伎楽天は、悠然とした様子で、琵琶を手にし、半裸で舞い、天衣の裾は遊龍の如く舞い、鈴が鳴り響く中で優雅に振る舞っています。
作家プロフィール
¥300,000価格
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